奨学生の声

Voice

2024年度 海外留学支援奨学生 豊口里菜トヨグチ リナさん

東フィンランド大学(Itä-Suomen yliopisto)/フィンランド

皆さんこんにちは!私は千葉大学国際教養学部4年の豊口里菜です。3年の秋から約1年間、フィンランド東に位置するヨエンスーという都市の東フィンランド大学で交換留学生として社会地理学と教育学を学んできました。

留学を決めた動機

留学を決めた理由として、「地球温暖化問題」に関心があること、「カンボジアの社会課題」に対して取り組みたいことの大きく2つがありました。高校生の頃、スウェーデンの環境活動家であるグレタ・トゥーンベリの本を読み、地球温暖化が急激に進んでいること、そして同世代の子がその課題に対して世界に訴えかけている様子から取り組まなければいけない課題であると強く感じました。また、2年の春に行ったカンボジアでのインターンを通じ、教育、貧困、環境といった様々な社会課題が混在している現状を目の当たりにし、何か彼らに対しできることをしたいと強く思うようになりました。特に、「環境課題」として都市での環境汚染が進む中で、「森林」といった自然資源を生かした環境政策や森林管理について、森林大国であるフィンランドで専門的に学び、カンボジアの社会課題に活かしたいと思ったため今回の留学を決めました。

東フィンランド大学での学び

本大学では、主に地理社会学、教育学、社会学を学びました。社会地理学の基礎概念から始まり、北極地域における環境変化とその影響、先住民との協働の重要性、EUにおける地球温暖化への取り組み、環境教育などについて、グループワークを通じて様々な国籍の留学生と意見を交わす経験ができました。

授業で特に印象に残っているのは、サーキュラーエコノミーをテーマとした現地の学校でのワークショップです。グループのメンバーとともに、小学生を対象に、リサイクルにとどまらない環境保護の考え方を、話し合いや体験型の活動を通して伝える実践活動を実施しました。この経験は、フィンランドの学校見学という貴重な経験ができたと同時に、環境教育の必要性やサーキュラーエコノミーへの理解を自ら深める契機となりました。

フィンランドでの生活

フィンランドは「森と湖の国」として知られ、留学先であるヨエンスーには欧州森林機関が設置されるなど、環境政策や森林管理分野において国際的に高い評価を受けています。生活の中での自然との関わりは深く、春夏には森林でのベリーやきのこ摘み、ハイキング、BBQ、冬には凍結した湖上でのスケートなど、自然資源を生かしたレジャーが日常に根差しています。また、文化的にはサウナやムーミンが有名であり、写真に示したヨエンスーのサウナでは、入浴後に湖に入ることが可能です。

  • ヨエンスーのサウナ

    ヨエンスーのサウナ

  • 友人と湖の上で(左から2番目)

    友人と湖の上で(左から2番目)

今後の目標

千葉大学卒業後は、途上国の社会課題とその背景、解決に向けたアプローチを体系的に学ぶため、開発学を専門とする大学院への進学を考えています。インターンシップや卒業研究で訪問したカンボジアでの経験から、東南アジア地域の社会・経済的課題に強い関心を持つようになりました。経済学に加え、地理学や社会学など多角的な視点から社会課題を学び、インターンを通じて実践的な国際支援の手法を修得できる点に魅力を感じ、ドイツのパッサウ大学の開発学大学院を目指しています。将来は、今回の留学、そして大学院で得た理論と知識を、ビジネスを通じた持続的な社会課題解決に活かしたいと考えています。


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